SWITCH Vol.29 No.5(2011年5月号)

SWITCH Vol.29 No.5(2011年5月号) 特集:東日本大震災

SWITCH Vol.29 No.5(2011年5月号) 特集:東日本大震災

芸能人、文化人が3/11に何をしていて、それから3日間何をしていたかのインタビュー集。インターネットにはこれ以上に多くの人たちの体験や感想があるけれど、こうやって編集された上でまとめて保存できるようになっているというのは、それはそれで重要なことだと思う。
個人的には、光浦靖子さんの呆然としてどうして良いか分からない様子と、笑福亭鶴瓶の神戸の体験からくる力強さは読んでよかったと思った。
公に出される内容であるから、ネガティブな事柄はあまり書かれないだろうということを差し引いても、ある程度の分量として、それがあるというのには価値があると思う。

アンダ-グラウンド

アンダ-グラウンド

村上春樹の作品でこれが一番好きだというと、春樹が好きな人にもそうでない人にもちょっと変わった目で見られることが多い気がする。
神様の視点は神様にしか持ち得ないけれど、個々人が体験したことは、仮にそれが錯覚や思い違いだったとしても、その人にとっては事実であるという考え方、真実はひとつかも知れないけれど、多くの人がいるという見方は、もっと人を強くしてくれると思っている。